ついにPC向け広告制作市場は縮小に転じた(2009年 日本の広告費)

タイトルは煽りです。


今日、電通から2009年の日本の広告費が発表された。(リンク
去年、このデータを深掘りして、PC向けサイトの広告費が伸びていないことに気づき、以下のエントリを書いた。
PC向けWeb制作はもう成長市場ではない(インターネット広告費) - 近況
今年はどうなったのだろうか。ざっくり追ってみた結果、懸念通り、PC向け広告制作市場が縮小に転じていることがわかった。

全体像


ネットが新聞を抜いた、というのが話題になっている。次に狙うはテレビだが、差は倍以上ある。
一番上のSP広告費というのは新聞折り込み、フリーペーパー、駅広告などで、2005年にぐぐっと伸びているのは、この年から集計対象を拡大したから。だからあんまり気にしなくてOK。


このインターネット広告費は、「媒体費」と「広告制作費」という2つで構成されている。媒体費はバナー枠とかAdWordsとかの広告媒体を買うのにどれだけ金をかけたかという意味で、広告制作費というのは読んで字のとおり、コンテンツの制作費という意味。広告制作費の集計は2006年分から(2007年の発表でさかのぼり改訂)で、それ以前の数値は媒体費のみとなる。
市場の伸びを計るうえで重要なのは媒体費の方で、広告枠を買うためのお金が使われるということは、すなわち市場が広がっているということになる。

インターネット広告媒体費の推移

さてその媒体費だが、内訳が出るようになったのは、モバイル広告費が2003年、検索連動広告費(AdWordsなどPC向けのみ)が2005年から。媒体費の全体から、モバイルと検索連動広告費を引けば、PC向け広告媒体費がわかる。
これをグラフにしたのが以下の画像になる。

2009年はかなりきついが、前年に比べて若干プラス(+1.4%)になっている。ただ、色分けしてあるのをよく見ると、PC向けがあんまり伸びていない。わかりやすいように媒体別の伸び率を出してみた。



わかるだろうか。ついに、2009年は、PC向け媒体費が、前年比マイナス(-6.2%)になってしまった。他メディアが軒並み二桁パーセントでマイナスになっているのに比べれば、十分頑張っている方だと思うけれど、PC向け広告制作市場は、ついに縮小に転じてしまった。


これが何を意味するのか、今後どうなるのか、考えることは山ほどあれど、取り急ぎ集計結果をまとめたところで、ここまで。